Dr.T's room

相談員を生業とし音楽家を生き甲斐とする2児の父の話

郷愁

Later of 13years later

このブログをラップにすると こうなる。 verse1梅雨明けを待たず 鳴き出す蝉が現れふと気付く 13度目の夏の訪れ毎日思い馳せるほど暇じゃあないがふとした瞬間に脳裏をよぎるよ 天国はどうだい?とは俺は言わないどうやらそこは無いらしいただ、世界は幾千も…

あの部屋

僕は1人暮らしをするのが遅かった。 26歳で、やや給料に余裕が出たタイミングで急に思い立ち、30歳で結婚するまでの概ね4年間くらいを駅前のだだっ広いワンルームで過ごした。 目に映るもの全てに自分の意思だけが介在している空間というのはとても心地良か…

青春の最終回

PTPの映画を観てきた。 日本のラウドロックの礎を築いたバンドで、ボーカルの急逝で活動を停止したバンド。 1行で書くとこんな感じに味気ないが、音楽は記憶と結びつき、個々人に取って特別なものとなる。 僕にとっての彼らは青春のヒーローだった。 憧れが…

あの頃の話

18〜25歳の7年間、旅行を趣味としていた。 バンド仲間の親友と3人で日本全国津々浦々を旅していたのだ。 たしかきっかけは『原付で無茶をしたい』とかそんなんだったと思う。 おっさんになった今では考えるだけでゲンナリするが、あの頃は本当に『非効率』こ…

こめかみ貫くノスタルジー

僕は箱庭のような村で育った。 市町村的な『村』では無く、地方都市の中のある一角と言う意味での『村』だ。 西を走る府道が境界となっている半径1km四方くらいのその土地は、小さな神社を取り巻くように、代々の氏子の家々が並び立っていて、地車や地蔵盆で…