来月、Ez.K & the Nora Sound Systemでレコーディングをする。
ちゃんとしたレコスタで録るなんて、10年以上ぶりだ。
以前「不滅のリフレイン」という記事で書いたが、僕は25年飽きもせずバンドをやっているので、レコーディングは初めてでは無い。
ガキの頃に2回(全員でせーので1発録りみたいな簡易録音込みだと4回)、大人になってから2回経験している。
ガキの頃のレコーディングは、なかなかの修羅場だった。
当時はDAW(パソコン上で音楽を編集する方法)では無かったので、まず最初にリズム隊(ドラムとベース)を一緒に録ったのだが、18歳だかの僕たちには「メトロノームに合わせて一曲丸々通すこと」がとても難しく、多分2曲で10時間くらいかかった。
出来上がった音源を200%くらいの音量で聴くと、ボーカルが「…いい加減次で決めよか」って吐き捨てるように言ってるのが残っちゃってるくらい、時間がかかった。
大人になってからのレコーディングはそこまで苦労した記憶は無い。
2010年代になると、DAWでのレコーディングに完全に移行していたから、パソコン上での修正や「ミスった箇所だけ録り直す」みたいなことも容易になっていたし、なにより流石に18歳の僕よりは上手かったから、そんなに事件も無く終えられた気がする。
さて、8月に初ライブを終えた僕たちがなぜレコーディングに踏み切ったか。
単純に「土日に休めそうもない」メンバーが出来たからだ。
我々は正真正銘の社会人バンドである。
全員、定職に就いている。
そして全員家族を養っている。
なんならもう四十路なので、ほぼ全員管理職だ。
世の中には、土日こそ繁忙期という業種が山ほどある。
小売店なんかがそうですね。
誰がそれだとかまでいちいち言わないが、この度、うちのメンバーの小売店勤務の奴が「新店舗の立ち上げ」を任された。
立ち上げって、僕も自分の管理する事業所でやったけど、まぁまぁ社会人として鉄火場だと思う。
鉄火場にいる奴に「まぁそれはそれとして、ライブしようや。日曜有給とって♫」とは、流石に言えない。
だって、そっちがメインで、こっちはとても大事ではあるけどあくまでサードプレイスだから。
なので、僕たちは発想を逆転させることにした。
「そいつの公休に合わせて、平日全員で有給取ろうぜ。RECでもしちゃう??」と。
管理職混じりの、おっさん5人の集団が、平日に有給取って、家庭の用事でも、仕事に結びつく某でもなく、ただ音楽を録音する。
最初の論調から言うと、頭がおかしい。
常軌を逸している。
でも、休み取れちゃったから。全員。
思う様、権利を行使して趣味に溺れようと思う。
これで金稼いだり、のし上がったりしたいわけじゃない。
でも安くない金払って、予定を調整して、僕たちはそれに臨む。
ただただ良い音で残したいのだ。
今のEz.K & the Nora Sound Systemを。
こんなアホみたいなこと、誰かの熱量が低かったら実現しないので、おそらく全員その行為にときめいてるはずだ。
なら、今録るべきだ。
バンドなんて水物だし、僕たちは日々日々大変忙しいので、この感じでやれるターンもそこまで長くないだろう。
だから、アラフォー5人のEz.K & the Nora Sound Systemが、熱量がわりかし揃っているこのタイミングで一回それを残す…という行為には、相当の意味と享楽が潜んでいる匂いがする。
やりますよ、俺は。
ワンテイクでベース録り終えてみせますよ。
あーでも、普通に楽しみだ。
自主練重ねて臨もっと。
では、「こいつらREC大丈夫か?」って出来のゆるゆる音源です。
お聴きください、Ez.K & the Nora Sound Systemで
「Mellow〜Realtime anthem(Studio session)」







