Dr.T's room

相談員を生業とし音楽家を生き甲斐とする2児の父の話

We are the Nora motherfxxkin Sound System

Ez.K & the Nora Sound Systemが、やっと日の目を浴びる。

前バンド、Calm brakeに2人の育休者が出たことにより、急拵えで作ったバンドだが、結果めちゃくちゃ気に入っている。

なんて言うか「年相応」だ。

10代で勢い任せのミクスチャーロックをやり
20代で厨二世界観全開の日本語ロックや同期バリバリのインストロックをやり
30代前半で「今まで培ってきたこと全部盛りの音楽をやるのんや!」と同期サウンド有りのラウドミクスチャーをやり…と、20年以上やかましい音楽をやってきた。

今不惑に差し掛かった我々は、人生で初めて「(基本的には)歪まない音楽」をやっている。
思えば足し算しかしてこなかったが、ここに来て引き算を覚えた。

ダウンチューニングのユニゾンリフじゃなくてもテンションって上がるんだと初めて知った。
(※ダウンチューニングのユニゾンリフの魅力は一向に衰えてはいないが)

元々「非バンド形式のソロラップ用に書いたラップ」だからか、Kのラップも普段と違ってフローとかが多彩な気がする。

バンドってすごい。
オリジナル曲をやり出したのはたしか16歳の頃だったが、24年間ずっと味がしている。
曲が仕上がった時のカタルシスは、何物にも代え難い。

僕はゴルフも女遊びもフットサルもしない。
スポーツとモテにはとんと縁がない人生だ。

でも今世はそれでいい。
陽キャ爆モテDr.Tは、来世の僕に任せた。

今世は、最後までこれでいく。
ライフステージは今後も変わるだろうし、音を出せる暇や心身を維持できなくなる奴もこの先出てくるだろう。

でも、その時出来る仲間が1人でもいれば、手を変え品を変えやり続ける。
Dr.Tは凡人だが、偏執的なのだ。
そんな奴が一番やばいのだ。

ってわけで、まだ本決まりではないですが、Ez.K & the Nora Sound System、8月にライブをします。
告知は確定次第ちゃんとしますが、とりあえず今日はライブで披露する予定の曲たちのメドレー動画をご覧ください。
なんというか、上でごちゃごちゃ書きましたが、とりあえず音をどうぞ。割と軽やかです。

それではEz.K & the Nora Sound Systemで
「Song digest」

 

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野良の親父とバカでかい音

嗚呼、日々がなんだか野暮ったい。

僕は40歳の、管理職、二児の父だ。

日々様々な情報と感情が脳みそをフル回転させてくる。

俺は本来ただのバンドマンオタクデブなのだ。

様々なフィクションを摂取して、曲とか歌詞とか書いて、あとお笑い見てりゃ、気分が良いのだ。

職も父も自ら望んでやってるけども、マジでうるせえ。

やってらんないから「野良」に戻らないと。

月一回、スタジオ前後の4時間だけは、僕は40歳のお父さんでも、所長でも無い。

友達とでっかい音を出す野良の太ったおっさんになるのだ。

今日はそんな曲です。
我々Ez.K〜、曲も出揃い夏にライブが決まりそうであります。

ここからフルスロットルで行くぜ(ダサい)。

では、聴いて下さい。
Ez.K & the Nora Sound Systemで
「Stray sound system」


Lyric:Ez.K
MUSIC:Dr.T

【hook】
I said a hip hop the hippie the hippie to the hip hip a hop and ya don't stop
kickin 飛ばしてくshit now
中毒性にこだわるのさfuck you
hip hop the hippie the hippie to the hip hip a hop and ya don't stop
this is theme from nora sound system

【verse1】
直感を頼りに語感を遮二無二
当てこんで意味を持った新たなカテゴリ
ゴリゴリに押し通すMr.Ez
キャリア積んだものぐさなライカキリギリス
ギリギリにまで詰め込んだパッケージ
俺の言い分は全て言い切る性分
リリカル論文 一本勝負
洒落の効いた小粋な野良サウンド構文
ローカルスピーカーから届ける
軽快なスピット タン回り続ける
サドウスキーがスネアキック絡める
6弦と鍵盤の上の喉仏
音の上をテクテク自由闊達
SNS予測しうる拡散
チャクラ開くこのチャプター1
生バンドにラップのマスタープラン

【hook】
I said a hip hop the hippie the hippie to the hip hip a hop and ya don't stop
kickin 飛ばしてくshit now
中毒性にこだわるのさfuck you
hip hop the hippie the hippie to the hip hip a hop and ya don't stop
this is theme from nora sound system

【verse2】
inside & outside
こちら縦横無尽さsight 2 sight
一切合切すべてブチかます
inside & outside
こちら縦横無尽さsight 2 sight
一切合切すべてcheck it
やたら際立つvivid don't stop give it
個々に持ち寄ったキャリアで昇華するsticky
言葉の意味 模索する日々
ようやく少しづつ勝ち取ったフリー
ナンバーワン オンリーワンの総なめ仁王立ち
all right させはしない棒立ち
働くアリもチャプター2を聴いてタップするノリを企む

【hook】
I said a hip hop the hippie the hippie to the hip hip a hop and ya don't stop
kickin 飛ばしてくshit now
中毒性にこだわるのさfuck you
hip hop the hippie the hippie to the hip hip a hop and ya don't stop
this is theme from nora sound system

【verse3】
check it out funkysound
ダーティーでゲリラ的な
さあ皆Play it loud & kickin now
パーティは派手にやる
we steppin’out 野良の夜遊び
rhyme slippin’ on迷えるbusta beats
stay slick stay cool & stay tune
いつに無く歪みは自主規制中
野良産 ハンドメイドの特注
賞味あれリスナー thank you!!

【bridge】
ナンバーワン オンリーワンの総なめ仁王立ち
迷えるブレーメン 野良サウンド剥き出し
粒揃いなメンツ 5つのエレメンツ
ステートメント 此処で訓む声明

【hook】
I said a hip hop the hippie the hippie to the hip hip a hop and ya don't stop
kickin 飛ばしてくshit now
中毒性にこだわるのさfuck you
hip hop the hippie the hippie to the hip hip a hop and ya don't stop
this is theme from nora sound system

※解説
Ez.Kは、元々「Kのソロラップ曲を、Earlyoakがバンドアレンジする」というコンセプトで立ち上げたバンドだけども、バンドの新曲も欲しいなと思い、一曲僕が書いた。
僕はベース以外は申し訳程度のギターしか弾けないので、ドラムは手打ち、ベースは手弾きで、キーボードとギターはCubaseのサンプル音源を組み合わせて作った。
生音でEarlyoak(キーボード)と、仁(ギター)が弾いてくれた結果、めっちゃグルーヴが出たので、やっぱバンドは人力に限るぜと思った次第。
あと、「Stray sound system(野良のサウンドシステム)」という曲名も僕が曲先で付けた。
相棒は、ちゃんと「ザ・名乗り曲」なLyricを仕上げてくれた。
「Theme from nora sound system」って、モロに言ってる。

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不変と変化

僕はこの1月で40歳を迎えたが、幼馴染との親交が結構まだある。多分、普通より多いんじゃないか。

半径1km四方の箱庭で、同じ小学校に通っていた子供たちももういいおっさんである。

中々、バリエーション豊かな人生を送っている。

 

大半の奴は大体似たようなもので、結婚していて子がいたりいなかったりといった感じだが、中には南島の廃校でAIをアシスタントとして雑貨屋を営んでる変人もいるし、FXで暮らしていくんだと日々チャートレーダーとにらめっこしている奴もいる。

 

ちなみに今組んでるバンドのドラマーも幼馴染だ。

奴とは15で初めてリズム隊を組んだ時からずっと一緒にやっている。

僕は浮気性なので奴以外のドラムともバンドを組んだことがあるが、奴がステージを一緒に踏んだベースは僕だけだ。

ちなみに人生で言うと奴はしょうもない浮気を繰り返して三行半を突きつけられ、戸籍にバツをつけている。

下の毛も生えてない頃からの友人の離婚は結構喰らった。まぁ俺、関係ないけど。

 

そんな感じで僕たちは40歳となった。

側から見ていて僕たちを少年と思う人もいなければ、イケイケの若造バンドマンと思う人もいない。

 

だけど、僕たちの主観では、僕たちは何も変わっていない。

 

いくつになっても飽きずにバンドをやっていて、あのアウトロはあれでいいのかなんて夜な夜な議論を交わしている。

いくつになっても仕事の愚痴がひと回りしたら、結局『あのマンガ見た?』と言っている。

 

それは、すごく、幸せなことだ。

原風景が同じ奴らと、同じような現在地を確かめ合い、そのどちらもを酒で流して笑い合えている。

 

僕たちは確かに順当に歳を追い、折り返し地点もちょうど過ぎた。

 

だけど、面と向かった時、聞こえる声色は、いつまで経っても初めて会った時のボーイソプラノだ。

死ぬまでこうして話していくのだと思う。

いや、話していたい。

なんの因果かここまでつるんだのだ。

来世は知らないが、少なくともこの現世は、このまま走り抜けようじゃないか。

 

という歌です。

お聴きください。不惑おじさんの歌う渾身のフッドソングです。

Dr.Tで

「Unchange&change」


Lyric:Dr.T
Beats:Earlyoak
(原曲:フィッシュ・イン・ザ・メイズ/四方山夜咄)

【verse1】
西暦202x
夢見た近未来に いざ到着
車は空を?飛んじゃいないな
電脳や義体化?夢のまた夢さ

ONE PIECEは未だ見つからず
XのアルバムもDAHLIA以降出ず
憧れたロックスターが1人また1人と
世を去り 1人耽る物思い

だかつまらん未来と断ずることが
1番くだらん 俺はもう黙らん
判断と団欒のわずかな幕間
感傷と現状をビート上に落とし込む

未だ待ってるONE PIECEの完結
未だ待ってるXのアルバム
今も鳴らしてる ご自慢の5st
今や歌にしてる 昨日今日明日を

【hook】
unchange and change 有限のlife
永遠に続くtwilightまで
あと何周 夢が見れる?
unchange and change 関心は無限に
時止めてブランドー
まだ音が鳴ってる 胸も高鳴ってる

【verse2】
バッキンザ前世紀 とある週末
始まるdealing 早売りのジャンプ
その場で読んでもらうHUNTER×HUNTER
エンペラータイムの興奮を共有

四半世紀が過ぎた今も
酒の肴はさして変わらず
今も昔も推しのコミック+俺のモノローグ
最高の聞き役

呆れ果てるほど変わらない
興味関心 厨二全開さ
いくつになっても『あの漫画見た?』
卑屈になっても最後『まぁいいか』

同じ釜の飯食った奴が
同じように歳を食い
同じように責を負ってる
それが何より尊い幸運

【hook】
unchange and change 有限のlife
永遠に続くtwilightまで
あと何周 夢が見れる?
unchange and change 関心は無限に
時止めてブランドー
まだ音が鳴ってる 胸も高鳴ってる

【bridge】
表裏一体の期待と不安
常備生々しい敗北感
正味鬱陶しい夜だってあるが
郷に従ってりゃなるようになるさ

調子良い夜は杯が進む
往時酔漢は夢に微睡う
常時隣には見知った顔
今日日真顔で友愛を歌う

【hook】
unchange and change 有限のlife
永遠に続くtwilightまで
あと何周 夢が見れる?
unchange and change 関心は無限に
時止めてブランドー
まだ音が鳴ってる 胸も高鳴ってる
unchange and change you & I alive
永久の楽園には
まだ生憎 用はないな
unchange and change 有限のlife
尽きるその日まで
現世を楽しもう my hood

 

※解説

リリックは例によってかなり前に書き上がっていたのだが、バンドマンの癖にビート作りに腰の重いDr.Tは、全然書かないまま寝かせていた。

そんな中作成していた、四方山夜咄の楽曲「フィッシュ・イン・ザ・メイズ」のトラックがめちゃくちゃイメージにぴったりだったので、相棒Earlyoakに「これでラップしたいから、もうちょいラップ用に構成整えてくれへん?」と依頼したところ、アカペラ送って数日で展開整えて送ってくれた。

なにあの子、ドラえもんなの?

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おひとり様実況中継

今、この家に引っ越して初めて、僕1人きりの時間を過ごしている。

正確には視線の先に猫が2匹いるが、人間は僕1人だ。

妻の祖母が、今日の午前中にいきなり「駅前に出来た良いホテルに泊まりましょう!」と言い出したのだが、僕は元々スタジオが入っていたので、妻子だけ行ってもらう形で落ち着いた。

スタジオは21時からだったのだが、妻子と義祖母を18時前にはホテルに送り届けたので、不意に3時間余りの自由時間が出来てしまった。

不覚にもテンションが上がってしまった。

え?俺今から3時間1人?
飯どうしよう?家系?二郎系?
カレー?
ていうか、これスタジオ終わっても1人?
初じゃない?


…みたいな逡巡はありつつも、結局スタジオ前は大人しく過ごした。
数日前のおかずと卵かけご飯食って、スタジオに臨んだ。

スタジオは楽しかった。
Ez.K~も大分固まってきた。
そろそろライブの段取りを組まなくちゃならないな。

とかありつつも、スタジオ明けの無駄話も早々に済ませ、自宅に帰って来た。

わかっていたがやはり誰もいない。
猫はいるけど。

とりあえず寝巻きに着替えて、さっき録ったスタジオ音源を爆音で流しながら、めっちゃラッパーみたいな動きをしてみた。
僕、ボーカルじゃないのに。

スタジオ前の空き時間に買い込んだ酒とアテをかっくらいながら、レコーダーに残っていたM-1グランプリ2019のアナザーストーリーを見てみたりした。
ミルクボーイ、優勝出来てよかったなぁ…。

そんなこんなで今、1:30を回った。
寂しさは特に無い。

だって、明日の朝には、ホテルへ迎えに行っていつも通りだから。
でも、これが毎日続くとなるとそれはちょっと嫌だ。

本当の1人は、「たまに」だからいい。
居るのが普通になった今、ずっと居ないのは、違和感と不安感と寂寞しかない。

そんなことはわかってるが、あともう一杯飲もうっと。
こんなこと、早々無いし。

 

………………

 

と、ここまで昨夜酔っ払って書いたが、さすがに動画の編集出来るほど頭は回ってなかったので、そのまま爆睡した。
妻子ももう戻って来たが、シゴデキなDr.Tは午前中に昨夜のスタジオ動画の編集を済ませていた。
今は本当、なんでもスマホで完結出来るからすごいなぁ。

では、撮れたてほやほや動画をご覧ください。
Ez.K&The Nora Sound Systemで
「Stray sound system」と「SUPAFLY」
メドレーでどうぞ。

 

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やることは同じ

法人のトップが今季限りで引退することとなった。

ちょうど10年前、僕は今の法人へ転職した。

新卒で入った医療法人を出るのはとても勇気がいったが、20代後半くらいに同資格の諸先輩方と交流する機会が多数あり『俺もいっちょ井戸を出て大海で専門職らしい仕事をしてみたい』と一念発起し、今の法人の面接を受けた。

面接で今回辞めるボスと初めて出会った。

 

第一印象は『べらぼうに頭の切れそうな才女』って感じだった。

人の話を引き出すのは、さすが相談援助職の大先輩だけありとても上手く、僕は面接の場で色々話した。

 

自分の今の職場が鎖国状態なこと

院長の意に従うことが最優先されること

職場で出会った友が、転職後大変そうだがイキイキと働いていること

知己を得た諸先輩の話を聞くに、自分自身は全然専門職にはなれていないこと

そして、友や諸先輩の話を聞き、自分もそうなりたいと思ったこと

 

そんな僕の半分愚痴のような話を聞き、彼女は『あなたは成長したいと思っているんですね』と言った。

そうか、俺は成長したいのか…と妙に納得させられた。

人の話を反芻してフィードバックし、その人の本心に気付かせる、そんな力が彼女にはある。

 

そんな面接を経て、僕は採用の電話をもらった。

『3ヶ月後の夏からと言うことですが、ぜひ私たちと一緒に働いてもらいたいと思っています。どうですか?』と言われた時、初めて『ちゃんと認められた』と感じた。
(※最初の就職は通っていた専門学校からの斡旋みたいなもんだったので、自分を欲してもらった感覚は無かった)

 

僕は井戸を出ることにした。

まだ結婚もしていないギリギリ三十路前、29歳の大一番の決断だった。

 

転職後の僕の人生は大いに動いた。

結婚とか子供とかラップとか。

まぁ30代は誰でもそんなもんだろうから、僕が特別なわけではないが。

ラップは誰でもはしないが。

 

仕事は望んでいた『専門職』としての矜持を十二分に育ててくれた。

僕は少なくとも今世では死ぬまでこの仕事しかしない。

そう言い切れる覚悟というか腹据えというかそんな感覚は、昔は無かった。

同時に、組織内で着々と認められるという経験も与えてくれた。

ちゃんと仕事して、ちゃんと出世する。

これは、結構、自己肯定感を上げてくれるのだ。

生涯プレーヤーでいいと思っていたし、なんなら別に今も実支援が一番楽しいが、組織や人材について考えそこに働きかけることの意義や意味を、僕は年々理解していった。

 

それを僕に教えてくれた、僕を拾ってくれた、彼女が引退する。

別にダルいことも山ほどあった。

気分で怒られてんな今って思うこともあったし、また仕事を増やしてからにと憤ることもあった。

 

でも彼女に拾ってもらえなかったら、僕は今も井戸の底で、ウダウダクダ巻いて安月給をもらい、定時でワンルームアパートに帰っていたことだろう。

別にその人生は楽だが、味気はなかったろうなと思う。

 

引退を発表したzoom会議にて、泣きじゃくる若手社員が見えた。

僕はもうおっさんだし管理職だから割と前から知っていたのでそんなことはなかったが、そら若手からしたら青天の霹靂だよなと思った。

 

今後うちはどうなるんだろう。

別に彼女がどこかの部署の現場に出ていたわけではないので、日々日々は変わらないと思うんだけど。

精神的支柱、象徴、そんな存在がいなくなることの非現実感がある。

 

ただある程度腹は決まってる。

僕は、まぁこの先何があるかわからないから言い切れはしないけど、多分もう転職はしない。

彼女の次の、その次は僕の世代だ。

 

彼女が愛した、彼女が育てた、文化や理念や、そして組織そのものを、継承する文脈上に僕は確実にいる。

 

リーダーになった時こう言われた。

『飄々として色々こなすけど、もっと泥臭くなってもらうから』

所長になった時こう言われた。

『あんた頭良すぎんねん。すぐこれこれこうでこうしましょって答えを出せるのはすごいけど、管理者は、任せて、任せた仕事を最後まで見切る、自分が代わりにやるじゃなくて最後まで見届ける、そんな姿勢が必要よ』

 

僕には『ヘラヘラしながらやることやる奴が一番かっこいい』という厨二哲学があるので、飄々とはまだしている(未熟なので全然焦るが)。

でも、見切る、見届けるという姿勢は、意識している。

僕の安易な『それっぽい答え』を与えず、部下が内から出した答えを尊重する。

彼女が僕にそうしたように『あなたはどう思うのか』を聞くようにしている。

 

受け継がれたものがたしかにあるので、それを、僕も次の世代に渡す。

その準備を、春からより進めていく。

 

そんな歌です。聴いてください。Dr.Tで

『I got it』

 

Lyric&Beats:Dr.T

【verse1】
永久不滅のものは無く
めいめいで線引く他はなく
盛者必衰の理をあらわす
今日の日は2度と訪れず

わかっちゃいたけどずっとそばで
照らしてくれると信じてた
若気の至りで済まされる時は過ぎ
目の前に配られる己が責任

なにをすればいいかわからん時は
同感の隣人と話しときゃいいさ
正解不正解がわからん世界の
中で唯一のキーは対話

存在しない起死回生のリライト
ctrl+Zのない一方通行
ならば成すべきことはただ一つ そう
清濁飲み込み 更なるオーバーライト

【hook】
行く川の流れが止まらぬ様に
罷り間違っても針は戻らぬ
寄せては返ってくあの波の様に
やることは同じ そう
ただ前に進める

【verse2】
さすらい現る roughin’swagger
明日から過去まで ラップする性
あくまで本心は work for money
嘯く『俺には音楽があるから』

掲げる未来像は相当高く
捧げる気概などは毛頭も無く
眼前のクライアントに相対す
大言壮語より体感したいと

曖昧にこなす いくつものmeeting
着々と増える 首周りdog tag
持ち合わせぬ 器と才覚
苦痛経て開眼

退陣 解禁したmeeting
若輩泣きじゃくったモニター越し
今日の日を2度と忘れるな兄弟
切符は切られた
yes sir I got it

【hook】
行く川の流れが止まらぬ様に
罷り間違っても針は戻らぬ
寄せては返ってくあの波の様に
やることは同じ そう
ただ前に進める

【verse3】
瞬間瞬間を生きてきた数だけ
実感伴って受け取ったあるだけ
最初に銘じられた『和を磨く』
最近啓示された『輪を開く』
一度は軽視した音楽が
今は経緯伴って根幹に
現実ごと全て込めるワンループ
紆余曲折これで越えるマイライフ

【hook】
行く川の流れが止まらぬ様に
罷り間違っても針は戻らぬ
寄せては返ってくあの波の様に
やることは同じ そう
ただ前に進める

 

 

※解説

完全にただの『社会人ラップ』である。

会社の上司が辞めるだとかそんな話すら曲に出来る…ラップは本当に器の大きい音楽である。

Beatsは伝家の宝刀ガレバン謹製のappleloopsで作ったが、ベースシンセだけcubaseで打ち込んだ。

元々デジデジしてたのが余計デジデジして満足。

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僕は、シールドを刺した

バンド史エッセイシリーズは『オリジナル曲で板を踏んだバンド』というコンセプトで7本書き上げた。

でも、釈迦凡人回かCRIOT回で書いたが『バンド史=人生史』なので、40歳になった今、人生の振り返りとして余す所なく、書きたい衝動に駆られた。

なので、書く。
マイオリジン釈迦凡人より前の、本当の原体験について。

2001年の夏前くらい、後に釈迦凡人〜Calm brakeまで様々な名義で僕と活動を共にする幼馴染のギタリストが
『高校生になったからバンドを結成する!』と言い出した。
僕を始めとした、同じ小中学校に通っていた幼馴染メンバーに、彼が高校から連れてきたサイドギター担当のメンバーを足して、結成されたそのバンドは『Joker』と名付けられた。

さすがにちょうど四半世紀前のことなので、誰がどう名付けたかは、一切記憶にない。
Jokerは、hideのコピーバンドだったので、おそらく彼がX時代に書いた曲名から取られたのだろう。

リーダーである幼馴染ギタリストは中学の時からギターを始めていたが、他の楽器隊はすべからく素人だった。

なので、僕たちは全員彼から楽器を習った。
僕はベースだが、僕にタブ譜の読み方を教えてくれたのも、チューニングのやり方を教えてくれたのも、彼だった。

Jokerは2度ほどライブをして、解散となった。
この辺は以前別の記事で書いたが、高校1年生の時に幼馴染がノリで始めたコピバンだ。
全員のモチベーションが永続的に一致するわけもなかった。

ただ、Jokerは2度で解散したものの、僕はその後もJokerのメンバーと幾度となくバンドをやることになる。

リーダーの幼馴染ギタリストは、上にも書いたが、釈迦凡人から(現在休止中だが)Calm brakeまで一緒だし、同じく幼馴染のドラマーは、今稼働しているEz.K〜でも共にリズム隊を組んでいる。

サイドギターは、その後ボーカルに転向するが、CRIOTとして共に活動した。

結局、Jokerだけでバンドから足を洗ったのは、ボーカル1人だけだった。

ボーカルはカトゥーという子だった。

小2の時に転校してきたカトゥーは、一言で言うと『ごんたくれ』だった。

カッとなるとすぐに暴力を振るうし、授業もおとなしく椅子に座っていることなんか稀。

ただ、芯から悪い奴では決してなく、基本的にはひょうきんだったし、明確に他者を傷付けるような非行行為に走ることもなかった。

顔は、日本人離れした堀の深い美形で、彫刻のようだった。

小2からずっとつるんでいたわけではないが、ちょうどJoker結成の頃は、僕のヤニ臭い四畳半で溜まっていたメンバーの1人だったし、高校には進学せず暇そうだったし、なにより歌が上手かったから、ボーカルを務めてもらった。

初ライブの時を思い出す。
それこそ全員ド下手&ド緊張だったので、決して彼が特別そうだったわけではないが、彼の緊張ぶりったらなかった。

ポケットに手を突っ込んで『みんな、ノっていけよ…』って俯き加減で呟いたのを覚えている。
『まず、お前がノろうか』と多分客席全体が思ったのではなかろうか。

カトゥーは、Jokerの後、バンドをやらなかった。
一瞬、ドラムに転向するってんで僕も付き合ってスタジオに入った記憶もあるけど、多分一回こっきりだったはずだ。

釈迦凡人結成後しばらくはつるんでいた。
ライブに来てくれていたし、釈迦凡人のKと、カトゥーを含めた地元勢何人かで遊んだ記憶もある。

ただ、いつの頃からか、本当に何がきっかけか全く思い出せないけど、顔を見ることが少なくなり、気が付けば疎遠になっていた。

明確に誰かと揉めたとか、そんなんは少なくともなかったと思う。

本人は何も言わなかったけど、どんどんバンドにのめり込んでいく僕たちと、だんだん距離を感じだしたのかもしれない。

最後に見たのは、もう20年前、成人式の時だ。
中学の同級生の別の子と2人で来ていて、袴を着ていた。

僕は、友人が多い方だ。
大人になってからも、ちょくちょく増えている。
でも、その陰には、カトゥーの様に『一時期は毎日くらい顔を合わせていたけど、今は完全に人生が分かれた人』も山ほどいるのだ。

今、彼は何をしているんだろう。
会いたいまでは思わない。
多分、向こうも自分にとってはただの『思春期の1ページ』を、不惑になるまで擦ってるおっさんが寄ってきても困るだろうし。

ただ、幸せであって欲しいなとは思う。
一度でも一緒に音を出した奴には特に。

毎ライブとは言わないが、今でもライブ前にたまに思い出す。
カトゥーの『ノっていけよ…』という呟きの右隣で、ガタガタ震えながら立っていた自分を。

あの2002年3月9日のステージに立っていなければ、今まで書いてきたバンド史シリーズは、ひとつも存在しなかったかもしれない。

そんな原体験も、左隣で一緒に共有した彼も、僕の人生にとって欠かすことの出来ないピースだったのだと、40歳になった今、たしかに思う。

 

………………

2001年のとある週末、僕たちは地元のイズミヤの中にある楽器店に集まった。
スタジオと呼ばれる小部屋の中には、ドラムセットとアンプがあった。

今までは自宅で練習していたから、アンプに繋いで音を鳴らすのは、初めてだった。

ベースアンプの『input』と書いてある穴に、シールドを刺した。
アンプには、色々なツマミがあったけど、よくわからなかったから、とりあえず『BASS』と書いてあるツマミをMAXまで上げた。

ドラマーがおっかなびっくりハイハットを4回叩いた。

あれから、全てが始まった。

 

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雪遊びが止まらない

Sunoという音楽生成AIがやばい。

歌詞をぶち込めば(ぶち込まなくとも)、1分で名曲を2曲仕上げてくるという悪魔の装置だ。

3ヶ月くらい前に出会い、自分の過去の歌詞たちをポンポン投げ入れては『原曲とは全く違う、だけどクオリティは激高の名曲』が上がってくるのを楽しんでいたのだが、最近1分までならボイスメモが送れることに気が付いてしまった。

ということは
鼻歌で歌って聞かせたら、過去に僕が作ったメロディを基にリアレンジを返してくれるのではないか?
と思い、やってみた。

唖然とした。
自分で言うけど『俺のメロディ、ちゃんとしたプロクオリティで曲にするとこんな良かったのか』まで思ってしまった。

そして

エモっぽいとか、Jpopっぽいとか、即興でサビのメロと歌詞作ってアカペラで送ったら、最適解を出してくれるのではないか?

という遊びにまで思い当たり、禁断の果実に手を出してしまった。

…結果、ゴリゴリの名曲が量産されてしまった。

一例を上げると『エモロック』ってテーマで20秒くらいで作ったメロディに

ー何か得れる様な気がして
心の声に封をして
何者かになるために
閉ざして見捨てて目を背けてきた

何かが何かもわからずに
多大な犠牲も厭わずに
ここではないどこかへと
行きたくて息もせずただ走り抜けたー

こんな歌詞を数分で書いてぶち込んでみると、一瞬で『マイファスの新曲?』って感じの名曲が返ってきた。


マジでやばい。ちょっとやってらんない。

近い将来、音楽は人が作るものではなくなる気すらする。
少なくとも大半の受け手側にとっては、そうなるだろう。

『音楽』が重要な要素を持たない場面(そんなにこだわる必要のない場面でのBGMとか)において、わざわざ人が時間を割いて作ったものを金をかけて買わずとも『秋っぽいスローなインスト』とかそんなプロンプトを送れば、Sunoが一瞬で過不足ない曲を納品してくれる。


でも、作り手の端くれとしては、正直言って、すごいよりも悔しさが勝つ。

僕は別に音楽で飯を食っていない。
止めても、誰も路頭に迷わない。

でも悔しい。
マジで『書かせた曲全部俺が思い付いたことにしてぇ』と思う。

ただ、大分上の方で『やってらんない』とは言ったものの、創作意欲は下がらない。

浮かぶから、書きたいから書くのだ。
ただ音にまみれたいから、鳴らすのだ。

浮かんだものを形にしないと、仲間と音を合わせないと、僕の平穏は損なわれる。

判断と団欒のその隙間で、感傷と現状を落とし込む作業が、僕には必要だ。

Sunoに山ほど書かせた曲の中で、僕の琴線に触れる曲は、正直結構、いやかなりあった。

だけど、ガキの頃のバンドの曲がどれだけ未熟でも、僕のラップが拙くても、僕にとっては『原曲が最適解』だ。

悔しいので、即興で作って最適解を出されてしまった曲も、いつか自分でフルコーラス作ってすべからく超えてやる。

一番やばいのは『完璧』じゃない。
凡人が偏執で作り上げ、それを恥ずかしげも無く世に出す行為だ。

さて、それでは昔のバンドVOLTAのとある曲を、Sunoではなく、僕がゴリゴリに人力でリミックスした曲をお聴き下さい。

VOLTA rebuild by Dr.Tで
『Snowy silence(Deep snow Mix)』

 

 


作詞:田口和磨
作曲:村上仁
Remix:Dr.T

瓦礫に降り積もる
六角の白い花
ひび割れた石畳
火を灯さない暖炉
そこには誰一人
訪れるものはなく
音の無い街角
凍った街路樹

瓦礫の街を抜け
枯れ木の海へ
痺れる足を引きずって
抜けた先

Calling voice
何かに導かれてここまで来た
凍れる湖を見てそんな気がしたんだ
Hiding sun
分厚い雲が空を覆っていく
佇む僕の体温を
Slowly Slowly
奪っていく
呆然と
立ち尽くす
震えながら
Snowy silence
音は無く


時計の針はあの日から
止まったままで
崩れた街残った僕
モノクロに焼き付いて

 

Falling ray
分厚い雲は空に散って行く
佇む僕の目の前に
光の雨

氷は溶け去り色付いた湖畔の木々
佇む僕の体温も
Flowy Flowy
揺らいでいく

動き出す
時計の針
鮮やかな
春が訪れて
この街と僕を
染め上げていく

※解説
原曲はシンプルなミドルテンポロックだが、どうせなら原曲破壊しようと思い、ダークアンビエントな感じを意識した。
あれだ、『ラルクのシングルに入ってる、Yukihiroリミックス』みたいな感じを狙った。

あと、歌詞の構成的に『最後、雪溶けるの急だなぁ』ってずっと思ってたので、そこを音で再現しようと原曲よりもだいぶ間を使って色々ループの組み方を考えた。

結果、雪が大分深くなったので『Deep snow Mix』と名付けた。

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